ギター、ベースの塗料って何が良いのだろうか?
楽器にとっていい良いという意味での「良い塗装」とは何か?
傷から守る、湿気から守る、見栄えを良くする etc....
塗装にはいろいろな機能が必要であり、いろいろな事を期待され、でも伝統を重んじられる風潮もある。
相反する要素が満載なのが塗装なのです。

個人的な見解ですが楽器を愛する人は、モヒカンだろうが、長髪だろうが、TATOOが入っていようが、鼻から口にチェーンが繋がっていようが、こと自分が演奏する楽器に関してはコンサバ比率が高いように感じられます。
それはある意味しょうがない事で、音楽を志す原点に「あこがれ」の要素が大きく君臨しているからではないでしょうか。
「あの人が弾いていたあのギターのような」
「あのバンドのあのアルバムの3曲目のリフの音が」
「あの曲のソロ終わりのビブラートの感じで」
大事な事です。
話を塗装に戻すと、どんな塗装・塗料が良いのだろうか?
それに私が答えるとすると「人それぞれです」となってしまいます。
もう少し言うと、何を求めているかで変わるということです。
「薄いラッカーがいいけど、色は銀のラメにしてくれ」といわれても、
それは無理な相談です。
当然ラメが毛羽立って楽器の表面が凸凹でもよければできなくはないですが、
それでも、どこまで薄くしたいかによっては、無理なこともあるでしょう。
薄いラッカーを取るか、銀のラメを取るかになるのです。
ここからオーナーの希望と現実をすり合わせていき、それを元に過去の経験からアイデアを出し実現させるのが私の仕事です。
本人も気づいていないかもしれない、本当に求めている部分を探り出し、実現方法を何種類か提案する。
ただし、最後に決断するのはオーナーです。
あなたが選んで決めるのです。
自分の楽器です、誰に何と言われようとやりたい仕様にすればいいのです。
オーナーが弾きたいと思っている仕様にできる塗料がオーナーにとって一番いい塗料です。

ピカピカのギターを黒で綺麗にリフィニッシュしてからわざわざ剥がして、凹ませて、クラック入れて、あの人のような仕様に改造しても良いんですよ!
だってそれが弾きたいんでしょう?
次回はエレキギターやエレキベースの塗装工程、使用する塗料の種類と役割についてお話しします。
ちょっとマニアックな話になりますが、自分の楽器を深く知りたい方はお読みください。


